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@raf00のはてな出張所

青二才と川崎のスパ銭と。

なんとなくあれこれ思っていることが溜まってきたので、こっちに書いておく。

最近のブログってば、はてブTwitterの糞ツッコミ&糞リプが増えすぎていて迂闊に適当な事を書けなくなり、「俺はこう思う」的なエントリよりも「どこかのだれかのお墨付きのあるレシピやお店紹介」ばっかりが目につくようになっていてなんともつまらんなーなどと思っていたのですよ。

一方でそうした流れの反動か、いや関係あるのかはわからないけれどWEBライターによるオモシロコンテンツが花盛りで、どこかテキストサイト時代を思い出させるようなワクワクと尊敬とクスリとした笑いと、あとほんのちょっと嫉妬が感じられて大変おもしろく読んでいます。

 

さて、そんなこんなでネットを楽しんでいたら青二才が燃えましたな。

 


「ブスは気楽」事案に関しては完全に青二才のやらかし以外の何物でもなく、女性皆様方が激怒するのは当然であり、女性たちとコミュニケーションを持っているであろう男性にとっても看過できない侮蔑的発言であり、一緒にされたくない非モテ男子にとっては「こんなのと一緒にするな」と怒り心頭になるのも理解できる、およそ全方位に喧嘩を売った発言であることは間違いありません。
もちろん、プライベートな場で信頼できる友達に向けて話す分には好きにすればいいという話ではありますが(その時点で諌めるか青二才との付き合いをやめるべきではあるでしょうが)、おおっぴらに発言したらそりゃあダメです。
という話なので、「これはいじめの構図だ!」と純朴な怒りを向ける人たちを批判してメタ正義の論者を気取ろうとしている人もまた、それは違うんでねぇの?と釘は刺しておきたいところであります。
しかしこれは本題ではありません。

 

で、さんざん炎上した青二才はヲタ充宣言をしてポジティブで日常的なブログエントリを目指すと公言しており、実際それからいくつかのエントリが上げられています。

そこで目に止まったのがこのエントリ。

いやね、喜楽里行ってよかったよという話ならいいんですがね。


喜楽里ってスパサンフジの湯楽の里系のチェーン店じゃないすか。立地の悪さは秘湯!客を選別!というアレではなく、単純に地元密着型のビジネスというだけですし、郊外型スパ銭だと引いた温泉を1箇所でしか使わないので源泉掛け流しはごく一般的。また郊外型スパ銭としては喜楽里ってむしろ若干お高いクラスで、近隣住民からも概ねそんなイメージが持たれている場所であります。

こうね、上質なスパ銭があるぜ!ってことなら鶴見のRAKU SPAあたりをチョイスするのが良いでしょう。あそこは流行りの炭酸泉ががっつり配備されているだけでなく、水風呂を高濃度炭酸泉にしている、かなりスパ銭としての質が良い場所です。若干お値段は張るけど、フード・岩盤浴も充実しているし漫画も豊富に置かれているので1日遊べるなど、紹介するにパワフルなスポットです。

と、こんなスポットはネットで軽く下調べすれば簡単に出てくるので、たまたま行った喜楽里をろくすっぽ周辺事情も知らずに褒め称えるあたり、選球眼のなさと視野の狭さは全く変わらないなぁと大変嘆かわしく感じたりしたのです。
が、青二才の考察能力のなさもまた本題ではありません。

 

本題は喜楽里なんですよ。

溝口温泉 喜楽里は実家からほど近い場所にありまして、まさかネット巡回の最中にこのスパ銭の名前を見かけるとは思わなかったのです。

この喜楽里は個人的に思い出深い場所です。

実家近くにあったものの、実家ではあざみ野にある別のスパ銭を愛用していて、あまりここにくることがなかったのですが、親父が白血病で二度目の入院をした後、兄弟で連れ立ってここに行ったなぁと思い返されます。

二度目の入院でおそらく回復の見込みはないだろう、医師から決定的な言葉は伝えられていないものの厳しいだろうそんな局面で、何をどう話したものか思いつかず、ああそれでもお風呂に浸かっていれば涙が滲んできても隠せるなぁと、そんなことを思いながら入っていたことを思い出します。
サウナに入って熱くなったからと赤い目を隠し、水風呂に沈んで「落ち着け、まだ落ち込むタイミングじゃないだろう」と自分に喝を入れたあの瞬間は忘れていませんでした。

あぁそういえば長風呂でスパ銭向きな俺と、早風呂な親父は風呂の相性は良くなかったよなぁ…とか、喜楽里をきっかけにいろんなことを思い出します。

 

喜楽里はごく普通の郊外型スーパー銭湯です。ごく普通に地元住民が集まってミヤネ屋なんかを眺めながらぼんやりしている、日常的な空間です。ちょっと施設がいい感じではあるものの、あえて取り上げるような魅力のある場所ではありません。

ブログメディアに野心を持つまともなブロガーであればあまりに日常的であるためにわざわざ取り上げるようなことはなかったでしょう。はてなブックマークでその名を見ることなんてまずなかったでしょう。

であれば、今回に関しては青二才の出鱈目な選球眼に、今回に関しては感謝の念を抱くなぁ…と、そんなことを思ったのであります。内容に関してはまるで不同意なんですけど。

 

そして、選球眼だけはまともになって面白みのないブログエントリが多い最近の中で、こういう変な角度、日常をあえて取り上げる存在が欲しかったのかもしれないなと、そんなことも感じたのです。