ドキュメント作成中に思ったりしたこと
会社が新体制に代わるに伴い、各ポジションの役割が明確になることとなった。
これまではディレクターと言ってもアカウント管理以外全部やらされるようなものでプロデューサーそっちのけで提案を行ったり、企画をしたりしていたわけだが、これからはそうもいかなくなる。特に営業のポジションが完全に切り分けられ、事前の提案に対するアドバイスなどが負荷として大きそうだ。
で、僕は前職での経験上、メルマガと広告関連の知識が他ディレクターに比べて多くそれらのアドバイスをする機会が多いので、いっそドキュメントを作成して知識を全部渡してしまおうと考えている。
そんなわけで最近仕事の合間を縫って企業メルマガ作成ガイドを作成していたりする。
(「メルマガは死んだ」と言われて5年以上が経つが、その重要性・効果は減ずるどころか全く変わっていない。いずれ簡単な形にまとめてはてなダイアリーにも書きたいと思っている)
が、書き始めると予想以上に分量が増えてきて、新書一冊分になってしまうんじゃないかというボリューム。こりゃいっそ、昔のつてをたどって出版してもらう方向で…なんて妄想をしてみたりして。
しかし考えてみると、ライター時代はとにかく自分を出さないライティングが多かったなと思う。無記名の記事が大半で、残る記名記事にしても情報誌の特集でライティング「篠原某」と片隅に書かれる類のもののみ。いやさアダルト雑誌でのライティングでは若干自分が前に出ていたがあれが嬉しいかというとどうも。
自分の名を高められる依頼もなかったわけではない。単行本の執筆を依頼されたことも数件あったし、連載のコーナーもいただいていたため記名の書籍を出すこともあるいは可能だったかもしれない。
しかし、名声に対する欲求は当時それほどなく、むしろ無記名の記事に対する誇りを感じて仕事をしていたような気がする。どのゲーム雑誌にもあるような400字レビュー、ケータイの新サービスの紹介、最近人気のサイト紹介…数と魅力のポイントを的確に引き出す仕事こそこだわりをもってやっていた。これらは雑誌ライターの中で最も程度の低い仕事ではあるが、なぜかそれらに魅力を感じていた。
情報の伝達者として、問題をクリア(明確)にしつつ、受取手が容易にクリア(解決)できる情報を今後も伝えていきたいものですな。